ヘッジファンドと適格投資家

ケイマン諸島の適格投資家とは?約1億円以上(US$1,000,000)の資産を持つ人、または、過去2年間、年収が日本円で約2千万円を超える人

 
Photo by Mikita Yo via Unsplash

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ケイマン諸島における適格投資家とは?

約1億円以上(US$1,000,000)の資産を持つ人、または、過去2年間、年収が日本円で約2千万円を超える人

 

私が投資してきたヘッジファンドは100%ケイマン国籍なので、法律家ではない私は、私が投資していく上で必要だった知識のみをもとに知る必要があることだけをお伝えします。我々が購入する一般的なヘッジファンドはケイマン諸島で組成されたファンドがほとんどです。

 

適格投資家とは、ヘッジファンド、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティのような証券取引委員会(SEC)に登録されていない証券への投資、登録する必要性をスキップすることを許可するために作られたとシステムを指します。適格投資家になるには、個人または法人が特定の収入と純資産のガイドラインを満たしている必要があります。国それぞれに、さまざまな収入、保有純資産、投資経験など法的要件があります。

 

個人が適格投資家になるための「プロセス」が存在するという一般的な誤解があります。ケイマン諸島で組成されたファンドには政府機関や独立機関が投資家の資格を確認することはなく、個人が適格投資家になったことを示す認定試験も存在しません。

 

「あなたは資産1億円を持っていますか?」

 

ケイマン諸島の適格投資家とは、約1億円以上(US$1,000,000)の資産を持つ人、または、過去2年間、年収が日本円で大体2千万円を超える人で。そしてそれを証明できることが絶対条件となります。

 

適格投資家であるかの証明もきちんとされなければいけないのは、お金の出どころもチェックされるからです。大きなお世話と思われるかもしれませんが、出どころチェックは、人物チェックともなり、出どころ不明なお金が入ってこないようにするためのものです。その人物チェックはKYC(Know Your Investor)と呼ばれ、このプロセスは、投資対象となる投資顧問会社・ヘッジファンド会社の責任となっています。

これらのチェックが終わって、初めてヘッジファンド投資の入り口に立てるのです。

お金を稼ぐにはお金がかかり、適格投資家はそうでない投資家よりもそうする機会が多くありますが、リスクも伴います。お金を持ってない人はリスクを取ってはいけないと言うことです。

 
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